かぁくん本紀自作CMS・自作サーバーにて運用中
ブログ・ホームページ >

Wakaranaの開発を再開します!

公開日時: 2023-07-11 23:59:59更新日時: 2023-07-20 02:09:16本日(2023/7/11)、Midari Createでは、PHPのwebアプリケーション向けログイン認証ライブラリ「Wakarana」について、大規模アップデートに向けた開発作業を開始しました。

Wakarana ロゴ

当ブログで使用している「Urara CMS」でも基幹ライブラリとして採用しているWakaranaですが、現行の最新版は2021年11月公開のバージョン21.11-1であり、開発作業は1年半以上に渡って半休止状態となっていました。
一方で、Wakaranaについては以前から改良についての具体的な要望が複数寄せられていたことから、この度、大規模アップデートに向けて開発を再開した次第です。

なお、今後の開発において現段階で計画している主な変更点は以下の通りです。

PostgreSQLへの対応

SNSなどのより大規模なシステムでも利用可能となるよう、DBMSとしてPostgreSQLを使用したデータ管理に対応します。

また、これに伴い、開発リソース等の都合を鑑みた結果、MySQLのサポートは現行バージョンをもって打ち切りとさせていただくことになりました。
Wakaranaは、SQLiteにユーザーデータを格納する環境でも比較的多数のユーザーの同時アクセスに耐えうる性能を意識してデータベーステーブルの設計を行っています。
今後、個人〜中小企業等の規模のwebサービスでWakaranaをご利用の場合は、DBMSとしてSQLiteの採用をご検討ください。

ロールベースアクセス制御の採用

新しいWakaranaでは、権限管理機能として、近年多くのサービスで主流となっているロールベースアクセス制御を採用します。

多数の権限の有無や様々な制限値といった情報をを1つのロールにまとめ、さらに、こうしたロールとアカウントとを多対多で紐付けることで、これまでよりも大幅に効率的な権限管理が可能となります。

トークン生成・認証処理とトークン送受信処理を別関数に分離

シングルページアプリケーションのAPサーバなどにも導入可能なよう、ログイントークンの生成・認証処理と、クライアント端末との間でトークンを送受信する処理を個別の関数に分離します。

なお、現行のログイントークン発行・認証関数については、トークンの生成処理や認証処理を別関数に分離するものの、分離された関数を内部的に呼び出すことで、今後もこれまでと同等の導入の容易さを維持します。

ロゴマークの刷新

Wakaranaのロゴマークについては、ライブラリ本体の開発再開に先がけ、本記事の公開に合わせてリニューアルを実施しました。

新しいロゴマークでは、現行のWakaranaのロゴマークから「多色配色」、「ひし形」、「疑問符」といった要素を継承しつつも、「ひし形の内側に疑問符や文字を配置する」というこれまでのコンセプトを、「ひし形の配置で疑問符を表現する」というコンセプトに変更。
ネガティブスペースを大きく取りつつライトトーンに近い有彩色を採用することで、明るく軽快なイメージを与えるデザインとしました。

また、ロゴフォントは他のMidari Create製品に合わせてキカカナ23を使用していますが、フォントウェイトとして初代Wakaranaロゴと同じLightウェイトを採用するなど、ロゴ・マーク共に過去のWakaranaのロゴマークから様々な要素を取り入れたものとしています。

開発の進捗状況について

Wakaranaの開発の進捗状況については、Fossilリポジトリでご確認いただけます。
この記事のタグ:
Wakarana

この記事へのコメント