FossilのGUIで行う設定まとめ
公開日時: 2022-09-19 18:53:10更新日時: 2022-09-20 11:20:38Fossilざっくり解説の5ページ目、ここでは、FossilのGUIの設定画面にある各項目で設定できる内容についてまとめます。設定画面はUIコマンドで起動するGUIで、上部メニューバーから「Login」を行ったあと、同じく上部メニューバーから「Admin」を選択すると表示されます。
なお、Fossilでは設定は全てリポジトリごとに独立して管理されるため、「Fossil本体の設定」という概念はありません。
1つのサーバで複数のリポジトリをホストしている場合、設定はそれぞれのリポジトリについて個別に行う必要があります。(ただし、ログイン認証についてはログイングループの設定により共通化可能)
各設定項目について
もともと多くの設定項目がありましたが、バージョン2.19からさらに設定項目が増強された印象です。個人的なプロジェクトであれば、「Configuration」と「Timeline」のみの設定だけで十分使用可能です。
複数人のプロジェクトでは、「User」でユーザーを追加し、「Logo」でアイコン画像の差し替えも行うとよいでしょう。
Users
ユーザーの追加やユーザーの権限管理ができます。Access
ログイン画面のCAPTCHAやログインの有効時間など、ログイン管理関連の設定ができます。なお、nginxをリバースプロキシとして使用しているサーバ環境の場合、SSL接続はnginxが提供するため、「Redirect to HTTPS」はOFFの状態で使用します。
Configuration
GUIで表示されるリポジトリのタイトルや、GUIの上部メニューバーに表示される項目の変更ができます。メニューバーに表示される項目名は日本語に変更することができ、スマートフォンからアクセスした場合に特定の項目の表示を省略したり、ログイン済みのユーザーにのみ表示する項目を設定したりすることも可能です。
Security-Audit
セキュリティ関連のステータス表示画面です。Robot-Defense
検索エンジンのクローラーによるサーバへのアクセスを制限することで、サーバ負荷を軽減する設定が可能です。ここで「Enable hyperlinks base on User-Agent and/or Javascrip」をOff以外にすることで、ログインしていないユーザーでもソースコードを閲覧することができるようになります。
Settings
CUIの挙動やGUIの詳細設定など、様々な項目の設定を確認・変更することができます。他の設定画面からも変更可能な項目がありますが、この画面は設定項目についての説明が省略されているため、基本的な設定は全て他の設定画面から行うほうがよいでしょう。
Timeline
タイムライン表示画面についての設定ができます。この画面で「Use Universal Coordinated Time」を無効化することで、コミット日時がサーバマシンのOSに設定されたタイムゾーンで表示されるようになります。
Login-Group
ログイングループを設定して同一サーバ内の他のリポジトリとログイン認証を共通化できできます。Tickets
チケット関連の様々な設定ができます。Wiki
Wiki機能の基本設定ができます。Chat
チャットルームの基本設定ができます。Search
リポジトリやWiki、チャットなどの全文検索機能を有効化することができます。URL Aliases
リポジトリのサイト内でのURLリダイレクト設定ができます。Notification
リポジトリのサイトにコメントがあった際などにメールで通知する機能を設定できます。Transfers
リポジトリにコミットなどが行われた際に自動実行するコードをTcl言語で記述することができます。(上級者向け機能)Skins
CSSを編集してGUIのデザインをカスタマイズできます。(詳細なカスタマイズにはHTMLとCSSの知識が必要です。)Moderation
Wikiやチケットに行われたコメントを承認制に設定することができます。Ad-Unit
メニューバーの下にHTMLコードを挿入して広告欄として活用することができます。URLs & Checkouts
リポジトリの現在のURLが確認できます。Web-Cache
GUIのページの表示にキャッシュが使用されている場合にその状態を確認できます。小規模な規模のプロジェクトではあまり使用しません。
Logo
GUI画面に表示されるFossilのアイコンを別の画像に差し替えることができます。Shunned
Wikiに投稿されたスパムをデータベースから恒久的に削除するための機能です。Artifact Receipts Log
リポジトリへのコミットやチャットへの投稿のログを確認し、スパム投稿があれば手動で取り消しすることができます。User Log
リポジトリにアクセスしたログイン済みユーザーのアクセスログが確認できます。Administrative Log
GUIの設定画面で行った変更の履歴を確認できます。Error Log
Fossilのエラーログを確認できます。ただし、Fossilはデフォルトではリポジトリのデータベース以外には一切情報を記録しない設計となっているため、GUIを起動する際にエラーログファイルのパスを指定しなかった場合はエラーログは記録されていません。
Unversioned Files
リポジトリ内にあるバージョン管理対象に指定されたファイルを確認できます。Status
Fossilと関連ライブラリのバージョン情報や、リポジトリのデータベースの状態が確認できます。Sitemap
GUIのサイトマップを表示します。ログインパスワードの変更など、設定画面にない項目へのアクセスはサイトマップから行えます。
SQL
リポジトリのSQLiteデータベースで直接SQL文を実行できます。(上級者向け機能)TH1
Tcl言語で記述された処理を直接Fossil上で実行することができます。(上級者向け機能)この記事のタグ:
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