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Fossil-SCMでありがちなトラブルとその対処法

公開日時: 2023-06-21 12:54:58更新日時: 2023-11-26 18:17:36Fossilざっくり解説の9ページ目、最後は、Fossilでありがちなトラブルとその対処法について説明します。

「Database error: attempt to write a readonly database」と表示される

LinuxでFossilリポジトリを作成してから最初にログインしようとした際などに、「Database error: attempt to write a readonly database」というエラーが表示されてログインできない場合があります。

これはFossilのデータベースファイルのアクセス権の問題であるため、プロジェクト名.fossilファイルに対して、chmodコマンドやGUIのプロパティ項目から所有者以外のユーザーにも書き換え権限を付与することで解決します。

もし、この操作で解決しない場合は、データベースファイルのあるフォルダのアクセス権なども確認しましょう。

ログインパスワードを忘れた

ログインパスワードを忘れた、あるいは、プロジェクトの作成時に自動設定されるパスワードをメモするのを忘れた場合などには、以下の手順でパスワードを変更することが可能です。
  1. GUIアプリ「DB Browser for SQLite」(SQLiteBrowser)を使用してプロジェクト名.fossilを開きます。
  2. データ閲覧」タブから「user」テーブルを選択します。
  3. パスワードを変更するユーザーの「pw」の値を新しいパスワードに書き換えます。このとき、元のパスワードが暗号化されている場合がありますが、新しいパスワードは平文のままで問題ありません。
  4. 変更を書き込み(W)」をクリックして変更を保存します。

コミットのコメントを修正したい

コミットのコメントに誤植をしてしまった場合は、FossilのGUIの上部メニューバーからアクセスできる「Timeline」から、当該のコミットのIDをクリックして詳細を開き、「Other Links」の「edit」をクリックすることで訂正が可能です。

「cannot do a partial commit of a merge」と表示されてコミットできない

マージ元のブランチとマージ先のブランチの両方で同じ箇所に変更が加えられたせいで変更が競合している場合に表示されるエラーです。

「fossil commit」コマンドにオプション「--allow-conflict」を付加すれば強制的にコミットすることが可能ですが、コミット後には競合部分のコードが破損していないか確認する必要が生じます。
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