Linuxで.bashrcや.bash_profileを初期化する方法
公開日時: 2025-04-24 09:27:57更新日時: 2025-04-24 11:25:18GNU/Linuxを使ってると、環境変数なんかを書き込むためにちょくちょくいじるのが「.bashrc」。単なるテキストファイルだし、ユーザー所有のファイルなのでgeditとかで簡単に編集できるんですが、編集のハードルが低い故に、ファイルをぶっ壊したり、間違ってファイルそのものを削除してしまうなんてこともしばしば……
なので、今回はそうしたやらかしの際、.bashrcをOSインストール時の状態に復元する方法をメモしておきます。
.bashrcを初期化する
で、さっそく方法なのですが、.bashrcを初期状態に復元するための専用コマンドといったものは存在しません。しかし、大抵のLinuxディストリビューションでは /etc/skel に.bashrcのテンプレートが存在しているので、これを自分のホームディレクトリ(初期化したい.bashrcのあるフォルダ)にコピペすれば、.bashrcを初期化するのと同義です。
また、/etc/skelには .bash_profile や、.bash_logout といったターミナル起動・終了関連の他のファイルも入っているので、これらも同様に初期化することが可能です。
注意点
/etc/skel は、useraddコマンドでユーザーを追加する際にユーザーのホームディレクトリのテンプレートとして参照されるフォルダであるため、ここにあるファイルを誤って上書きや削除してしまわないよう注意しましょう。とりあえず、/etc/skel 自体はroot所有であり、通常のユーザー権限では閲覧のみしかできないようになっているため、上記の作業中は、CUIならsuやsudoを使用しない、GUI(Nautilusなど)ならパスワードの入力ダイアログが表示されたら操作ミスを疑うようにしておけば、/etc/skel に上書きしてしまうミスは回避できるかと思います。
(まあ、/etc/skel のほうも、OSクリーンインストール用のISOファイルをマウントして抜き出してくるとか、OS開発元のGitリポジトリから拾ってくるとかすれば一応復元可能ですが、言うまでもなく面倒なので……)