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鉄道運用Hub v25.09-1を公開しました
公開日時: 2025-09-25 17:21:00更新日時: 2025-09-25 17:21:00本日(2025/9/25)、Midari Createでは、ユーザー投稿型鉄道運用情報共有サービス「鉄道運用Hub」の今月最初の更新となるv25.09-1を公開しました。この更新での主な変更点は以下の通りです。
ダイヤ判定処理の機能強化
鉄道運用Hubでは、リリース当初より各路線系統ごとに独立したダイヤ判定を実施する機能を備えており、金曜ダイヤや土曜ダイヤなどが存在する路線系統にも柔軟に対応できることを特徴としてきました。しかしながら、v25.08-1までの鉄道運用Hubでは、他の路線系統が乗り入れる路線系統では例外的にダイヤ判定機能で実装上の様々な制約が存在しており、例えば、乗り入れ元の路線系統では土曜ダイヤと日曜祝日ダイヤに区別されている休日の運用が、乗り入れ先の路線系統では休日ダイヤとして一括りに扱われているといった状況が存在した場合、アプリが正常に動作できなくなる可能性がありました。
この問題を解決すべく、v25.09-1では、ダイヤ判定処理に大幅な機能強化を実施。
1つの路線に乗り入れる路線系統がそれぞれ異なるダイヤ実施日程となっている場合でも、走行位置や時刻表を問題なく表示できるようになりました。
また、この機能強化では、南海本線系統で実施される港まつり臨時ダイヤなど、1日限定で実施されるダイヤを扱いやすくするために、GTFSの仕様を参考にして特定の日付だけに実施されるダイヤの設定に対応。
京阪本線のなどの頻繁に臨時ダイヤが実施される路線系統においても、ダイヤ情報ファイルのサイズ肥大を抑制しやすくなりました。
参考書籍情報の登録・表示に対応
v25.09-1では、新機能として、編成表機能における参考書籍情報の登録と表示(登録は管理者専用機能)に対応しました。これは、1990年代以前に落成した編成など、目撃情報ベースでは車歴データを完成させることが困難な編成について、その情報源として書籍を用いることを前提とした機能です。
鉄道運用Hubでは、2023年のアプリ開発構想開始時より「情報の価値を決めるのはその内容ではなく出処である」という考え方を重視したアプリケーションデザインを行っており、今後もより価値の高い情報が得られるアプリを目指して改良を続けてまいります。
車両アイコンデータファイルをサーバ側で生成するように
webアプリケーションの設計においては、アイコンなどのファイルサイズの小さなデータは1つのファイルにまとめたほうがネットワーク帯域を浪費せずに済むことが知られており、鉄道運用Hubでもこの考え方に基づき、車両アイコンファイルについては路線系統毎に全アイコンを1ファイルに埋め込んでクライアント側へ送信する設計を採用してきました。
しかしながら、この設計には、アイコンの追加や削除の操作が複雑になりやすいという欠点があり、Midari Createではこの問題に対してGUIアプリケーションからのファイル埋め込み操作を可能にすることで緩和を図ってきましたが、運営メンバーの増加に伴い、同アプリケーションの操作方法を運営メンバー全体に周知することの困難さも顕在化し始めていました。
今回の更新では、このファイル埋め込み処理をサーバ上の管理画面から行うことができるようにすることで、PC専用のアプリケーションから行う場合と比べ、よりグラフィカルで直感的な操作が可能となりました。
既知の不具合の修正
v25.09-1では、既知の不具合として、以下のものを修正または緩和しています。- 一部のサムスン製端末において、稀にメニューの表示などが乱れることがある問題(緩和のみ)
- 編成表にて廃車済みの単行車の個別情報を閲覧した際に、車両情報欄が前位側にしか運転台がないような枠形状での表示となっていた問題
- 列車詳細ポップアップの停車駅情報欄において、同一路線系統内の乗り換えのみの駅に乗り換えアイコンが表示されていなかった問題
- 管理者用のデータ変換ツールにおいて、v25.08-1で仕様策定した着時刻付きのOudia時刻表データからの運用表生成が正しく機能していなかった問題
阪和線系統をご利用のユーザー様へ
阪和線では10月14日より列車の減便が実施されますが、鉄道運用Hubでは今回の更新におけるダイヤ判定機能の強化に伴って阪和線系統で和歌山線系統とは異なるダイヤ名を使用することが可能となったため、阪和線の減便前のダイヤ(現行ダイヤ)を減便後のダイヤと区別しやすいよう「万博ダイヤ」と改称します。阪和線系統をご利用のユーザー様は、お手数ですが、お早めにアプリ本体をv25.09-1へ更新していただきますようお願いいたします。
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