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鉄道運用Hub v25.10-1を公開しました!

公開日時: 2025-10-20 02:22:22更新日時: 2025-10-20 02:22:22本日(2025/10/20)深夜、Midari Createでは、オープンソースのユーザー投稿型鉄道運用情報共有サービス「鉄道運用Hub」をv25.10-1に更新しました。

鉄道運用Hub SNS用カードイメージ

今回の変更点は以下の通りです。

GTFS形式オープンデータの利活用

GTFS schedule形式データのインポートに対応

交通系オープンデータの形式として最も一般的な「GTFS schedule」形式のデータから鉄道運用Hubで使用可能な時刻表データを生成するスクリプトを作成し、データ変換ツールに組み込みました。

鉄道事業者公式のオープンデータを使用することによりデータの正確性が向上するとともに、ダイヤ改正の際にもすみやかな対応が可能となります。

GTFS realtime形式公開APIからの在線情報取得

鉄道運用Hub v25.10-1 スクリーンショット - 2
GTFS schedule形式のオープンデータを公開されている事業者の中には、同データと組み合わせることで利用可能なGTFS realtime形式でリアルタイム走行位置情報も公開されている事業者が存在し、そうした事業者では公開APIより取得可能な情報からどの列車にどの編成が充当されているかを特定することが可能です。

鉄道運用Hub v25.10-1ではこの情報を利用させていただくことで、目撃情報に頼ることなく在線データから自動的に運用情報が投稿される機能を実現しました。

なお、この機能が有効化可能な路線はGTFS realtime形式の走行位置情報が取得可能なものに限られるため、現時点では富山地方鉄道市内線と万葉線のみでしか有効化できておらず、現時点で実装済みの他路線については有効化の予定はありません。あらかじめご了承ください。

ラケット状経路を走行する列車に対応

前述の富山地方鉄道では、ラケット状の経路で運転される列車が多数存在するため、そのように同じ駅を2度通過する列車についても問題なく表示できるようアプリ各部に改良を実施しました。

運用別のデフォルトアイコンを設定可能に

鉄道運用Hub v25.10-1 スクリーンショット - 1
大手鉄道事業者の多くでは、路線ごとに入線可能な車両の仕様が限定されていることや、専用車両を使用する特急列車が存在していることなどから、充当される編成が特定の形式に限定されるような運用が複数存在しています。

今回の更新では、そうした運用について、情報が投稿されていない状態でも充当されうる編成が限定されていることがわかりやすくなるよう、情報未投稿時の車両アイコンを運用別に設定可能としました。

この機能は、まず南海高野線系統とJR西日本和歌山線系統において有効化し、順次他の路線系統でも利用を拡大していく予定です。

UIデザインの変更

走行位置では列車番号の前に種別頭文字を表示

これまでの鉄道運用Hub走行位置画面では、各列車につき、編成名以外には列車番号、種別、行き先のどれか1つが表示されるユーザーインターフェースを採用してきました。

しかしながら、この画面についての運営メンバー内での聞き取りにより、種別と列車番号、種別と行き先をそれぞれ同時に確認したいという需要が存在することが判明したため、これを可能とするべく、同画面では「種別頭文字と列車番号」または「種別頭文字と行き先」が表示されるように仕様変更を実施しました。

なお、この変更に伴い、これまで主要路線では「列車番号を表示/種別を表示」、地方路線では「列車番号を表示/行き先を表示」と表記が切り替わっていた走行位置画面下部のトグルボタンは後者の表記に統一されています。

ロード中アイコンとデータなしアイコンのデザインを変更

鉄道運用Hub v25.10-1では、2年前からデザインが変わっていなかった「ロード中アイコン」と「データなしアイコン」を、新しいデザインのものへ差し替える作業を実施しました。

新しいアイコンは元のアイコンからコンセプトを引き継ぎつつも直線を多用したデザインを採用することで、図形の単純化によるファイルサイズの大幅な削減を実現しています。

その他の変更点

列車の表示色を種別から判定できるように

今回の更新では、これまで列車番号のパターンのみによって決定していた列車の色分けについて、種別を基準としても行えるように機能の強化を図りました。

この機能を活用し、近鉄大阪線系統では近日中に列車の色分けを実施予定です。

運休中の運用とそうでない運用が併結した列車では運休を表示しないように

これまでの鉄道運用Hubでは、多層建て列車のいずれかの運用が運休となった場合は、走行位置画面や時刻表画面で「運休+○○F」のように表記され、減車とはなりつつも実際に列車が運転されるにも関わらず、アイコンは運休のものが表示されることがあるなど、直感的には理解しづらい仕様となってしまっていました。

この問題を解消するため、鉄道運用Hub v25.10-1では、運休の運用とそうでない運用が併結している列車については、運休となっている運用を完全に無視して走行位置や時刻表の列車一覧に表示するよう仕様変更を実施しています。

管理者は2日以上前の運用情報も投稿可能に

今回の更新では、2日以上前の運用情報に誤りが報告された場合に訂正作業が行いやすくなるよう、管理画面アクセス権限を持つユーザーについては、他のユーザーでは制限されている2日以上前の運用情報の投稿が可能となるようサーバ側・クライアント側双方のスクリプトに変更を行いました。

データ変換ツールのデータ不備検知機能を向上

上記の他、運営メンバーで使用しているデータ変換ツールについても、効率的にデータ作成作業が行えるようデータ不備の検知機能を向上しています。

鉄道運用Hub公式Misskeyアカウントの開設について

アプリ本体 v25.10-1の公開に合わせ、鉄道運用Hub運営執行部では、公式Misskeyアカウントの開設を行います。

当該アカウントではユーザーのみなさまからのお問い合わせも受け付けますので、ぜひご利用ください。

公式Misskeyアカウントについては、詳細が決まり次第こちらでご連絡いたします。
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