Wakarana 25.11-1を公開しました
公開日時: 2025-11-12 23:55:47更新日時: 2025-11-13 00:15:32本日(2025/11/12)、Midari Createでは、オープンソースのwebアプリケーション組み込み向けログイン認証・ユーザー管理ライブラリ「Wakarana」のバージョン25.11-1を公開しました。この更新での主な変更点は以下の通りです。
認証処理の拒絶理由を専用関数で取得できるように
これまでのWakaranaでは、wakarana::loginやwakarana::add_userといったエンドユーザーからの入力を受け付ける関数で入力内容に不備があった場合は、即座にエラー文が出力されるか、関数の実行結果が失敗であったことはわかるものの、その理由を取得することはできない仕様となっていました。今回の更新では、こうしたエンドユーザー側のミスによる認証処理やデータ登録処理の拒絶の場合、専用の関数(wakarana::get_rejection_reasonまたはwakarana_user::get_rejection_reason)を実行することで、処理が拒絶された理由を判定することができるようになりました。
拒絶理由取得関数は、認証処理やデータ登録処理の後に実行すると直前の処理が拒絶された理由を文字列で返すというシンプルな仕様を採用しており、手続き型言語的に後処理の記述を行うことが可能です。
具体的にどの関数が拒絶理由の取得に対応しているかは、順次関数リファレンスに反映してまいります。
wakarana_userインスタンスで発生したエラー内容はwakaranaインスタンスではなくそれぞれのwakarana_userインスタンスから取得するように
これまで、wakarana_userインスタンスやwakarana_roleインスタンスなどwakaranaインスタンスでの関数実行により生成されるインスタンスでは、データベースアクセスなどでエラーが発生した際、そのエラー文を取得するためには生成元のwakaranaインスタンスでget_last_error_text関数を実行する必要があり、コーディング時にややこしさが感じられる場合がありました。v25.11-1では、wakarana_userクラスやwakarana_roleクラスなどのwakarana以外のクラスにも全てget_last_error_text関数を実装し、エラー文の取得は全てそのエラーが発生したインスタンスから行う仕様とすることで、よりスムーズなコーディングを可能としています。
ライセンスとダウンロード
Wakarana 25.11-1は、これまでのバージョンと同様、無権利創作宣言の条件で著作権放棄されています。ライブラリ本体のダウンロードはMidari Createの詳細情報ページからご利用いただけます。
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