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Fossil-SCM基本コマンド簡易日本語解説集

公開日時: 2022-09-19 15:19:14更新日時: 2023-11-22 17:29:27Fossilざっくり解説の4ページ目、ここでは、Fossilの基本的な操作で使用するコマンドをまとめます。

特に断りのない限り、各コマンドはリポジトリのフォルダで実行する必要があります。
Windowsの場合はPowerShellを開いてから、cdコマンドでリポジトリに使用するフォルダに移動してください。

また、「プロジェクト名」や「ユーザー名」はそれぞれ読み替えてください。

リポジトリの新規作成

リポジトリのフォルダで以下のコマンドを順に実行するとリポジトリ(実体はSQLiteのデータベースファイル)が作成されます。

fossil init プロジェクト名.fossil
fossil open プロジェクト名.fossil -f


作成時に表示される仮パスワードはリポジトリへのログイン時に必要となるのでメモしておきましょう。
プロジェクト名は任意の英数字が使用可能ですが、ファイル名に使用できない記号は使えません。

リポジトリのクローン

  1. リポジトリを展開するフォルダを作成し、そこで端末エミュレータ(PowerShell等)でそのフォルダに移動します。

  2. 以下のコマンドでサーバからフォルダにリポジトリデータベースをクローンします。

    ・複数のリポジトリがあるサーバの場合
    fossil clone http://ユーザー名@ドメイン名/プロジェクト名 プロジェクト名.fossil

    ・単一のリポジトリのみのサーバの場合
    fossil clone http://ユーザー名@ドメイン名/ プロジェクト名.fossil

    サーバがHTTPS接続に対応している場合は、「http」ではなく「https」としてください。
    また、Nginxを介さずにサーバでFossilを8080番ポートで実行している場合はドメイン名のあとに「:8080」を追加してください。

    なお、「ユーザー名@」を省略すると匿名でのクローンとなり、ローカルにクローンされたリポジトリへの変更はサーバに送信されません。

  3. 最後に、次のコマンドでリポジトリを展開します。

    fossil open プロジェクト名.fossil

ファイルを登録する

ソースコードに新しいファイルを追加したり、ファイルを削除した場合は以下のコマンドでFossilにファイルを検出させます。

fossil addremove --dotfiles

ファイルの検出後は変更をコミットしてください。

変更をコミット(記録)する

ソースコードの変更をコミット(Fossilのデータベースに記録する)には、以下のコマンドを実行します。(変更内容についての説明コメントは必須です。)

fossil commit -m “変更内容の説明など”

このとき、Fossilに登録されていないファイルは登録から漏れてしまうため、ファイルを追加した場合は事前にファイルの検出を済ませておく必要があります。

なお、特定のファイルだけ変更を登録する場合はコマンドを以下のようにします。

fossil commit ファイル名 -m “変更内容の説明など”

コミットされていないファイルの確認

変更がコミットされていないファイルの一覧を確認するには、以下のコマンドを使用します。

fossil status

他の共同開発者が行った変更の同期

他の共同開発者が別の端末から行ったコミットを自分の端末のファイルに反映するには以下のコマンドを使用します。

fossil update

ブランチの作成

以下のコマンドを実行します。なお、Fossilの初期ブランチは master ではなく trunk なので注意してください。

fossil branch new ブランチ名 分岐元ブランチ

なお、作成したブランチに切り替える場合は別途checkoutコマンドを実行する必要があります。

ブランチの確認

以下のコマンドを実行すると、有効な全てのブランチが表示され、現在のブランチはアスタリスク付きで表示されます。

fossil branch list

ブランチの切り替え

以下のコマンドを実行するとブランチを切り替えることができます。
このとき、現在のフォルダ内にコミットされていない変更がある場合はエラーとなります。

fossil checkout ブランチ名

ブランチのマージ

  1. まず、変更を取り込む側(食う側)のブランチに切り替えます。

    fossil checkout 変更を取り込むブランチ

  2. 次に、以下のコマンドで別のブランチ(食われる側)をマージします。

    fossil merge 取り込まれるブランチ

  3. 最後に、変更をコミットします。

    fossil commit -m “変更内容の説明など”

ファイルの移動

リポジトリ内のファイルの場所や名前を変更した場合は以下のコマンドで変更を登録する必要があります。

fossil mv “元のファイルパス” “新しいファイルパス”

末尾に –hard を付けると、ファイル本体の移動・リネームもFossilが自動で行ってくれます。

GUIを起動する

以下のコマンドで、GUIがブラウザで開き、ユーザー管理などの設定が可能となります。

fossil ui

終了時は端末エミュレータでCtrl+Cを入力してGUIを強制終了させてください。
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