Fossilリポジトリの除外ファイル設定
公開日時: 2022-09-20 15:32:06更新日時: 2023-06-21 12:48:25Fossilざっくり解説の7ページ目、Fossilのバージョン管理から特定のフォルダや特定の拡張子を除外する方法、及び、コミット時に「contains binary data. Use --no-warnings or the "binary-glob" setting to disable this warning.」というエラー文が表示された場合の対象法について説明します。Fossilのバージョン管理から除外するファイルの設定
Fossilでは、指定したファイルをバージョン管理から除外できる機能が搭載されています。テスト用のダミーデータなどをリポジトリのフォルダ内に置いている場合は、そのファイルを除外指定しておきましょう。
- リポジトリのフォルダ内に「.fossil-settings」という名前でフォルダを作成します。(「.」で始まるフォルダ名のため、LinuxのGUI環境では隠しフォルダとして扱われます。)
- 作成した.fossil-settings内に「ignore-glob」(拡張子なし)というテキストファイルを作成します。このファイルに、test/* や *.dat のようにFossilの管理対象から除外するファイルのファイル名パターン(アスタリスクでワイルドカード指定可能)を1行に1つずつ列挙します。
例:
test/*
*.dat
この例では、「test」フォルダ内の全ファイルと、拡張子が「dat」のファイルを管理対象から除外します。
- ignore-globを他のファイルの場合と同様にFossilのリポジトリデータベースに登録します。
fossil addremove --dotfiles
fossil commit .fossil-settings/ignore-glob -m "変更内容の説明など"
バイナリとみなすファイルの設定
Fossilの内部処理では、ソースコードやテキストファイルなどの文字列データと、画像やOfficeドキュメントなどのバイナリデータは区別されており、バイナリファイルは文字列の検証処理から除外しないと警告文(「contains binary data. Use --no-warnings or the "binary-glob" setting to disable this warning.」)が表示されます。(ただし、警告を無視してそのままコミットすることは可能です。)バイナリファイルを文字列の検証処理から除外するには、以下の手順を行います。
- リポジトリのフォルダ内に「.fossil-settings」という名前でフォルダを作成します。(前述「バージョン管理から除外するファイルの設定」で作成済の場合、この操作は不要です。)
- .fossil-settings内に「binary-glob」(拡張子なし)というテキストファイルを作成します。このファイルに、*.png や *.docx のようにバイナリとみなすファイルのファイル名パターンを1行に1つずつ列挙します。
例:
*.png
*.jpg
*.docx
この例では、拡張子が「png」か「jpg」か「docx」のファイルがバイナリとして処理されるようになります。
- binary-globを他のファイルの場合と同様にFossilのリポジトリデータベースに登録します。
fossil addremove --dotfiles
fossil commit .fossil-settings/binary-glob -m "変更内容の説明など"
その他の設定
「.fossil-settings」内には、前述の「ignore-glob」と「binary-glob」の他に、Windows式の改行コード(CR+LF)のファイルを設定する「crlf-glob」や、Shit-JISなどUFT-8ではないエンコーディングのファイルを設定する「encoding-glob」などが設置できます。(書き方は「ignore-glob」や「binary-glob」と同様です。)この記事のタグ:
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